11月4日(木)「健康について住まいから考えてみる」
福岡女子大学 環境科学科 准教授 若竹 雅宏氏をお迎えして開催いたしました。
【若竹 雅宏 氏 プロフィール】
2018年4月より 福岡女子大学に勤務
国際文理学部 環境科学科 環境生活履修コース建築設計学研究室
専門:建築設計 地域施設計画 地域づくり 避難安全計画 公民館建築の建築計画 買物支援 ワークショップ etc.
第1部 住居と傷病
~生命の「安全」と「健康」を守る住居~
家庭内は安全だというイメージがありますが、2018年の調査によると、住居(家庭内)における事故は交通事故より約4.2倍、また、高齢者の割合が多く、子どもも僅かとのこと。
多い事例として、浴室やトイレでのヒートショック(特に冬場)
浴室(入浴)での対策
・室温:15℃以上、水温:38℃ ~40℃
・暖房機器の設置(石油・ガスはNG)脱衣室、浴室、トイレ
・水分・ミネラル補給(麦茶)
温度や入浴時間を温度計や時計で客観的にチェック
快適な睡眠環境
寝具は柔らかすぎず、寝たときに、体重を分散しやすく、寝返りがうちやすいもの。
寝床温度:32~34℃ 寝床湿度:45~55%
第2部 健康を脅かす住まい
~間違いだらけの高気密住宅~
・人工的な環境作りの問題点
高気密・高断熱を求めることにより、空気の流れ、換気が不十分に。
気密性の高い鉄筋コンクリートは人工換気が必要。➡0.5回/1hは換気
~住まいが原因で起こる病気~
高気密高断熱住宅は空気の流れが少ないため、室内の空気環境が悪化しやすく、シックハウスや化学物質過敏症に
日常の対策・・・自然換気を積極的に行う。
新築時には・・・室内を暖め、温度を高くし、化学物質の揮発を促す
今回のテーマは「健康」と「住まい」、参加者の皆さんは、とても熱心に聞きいっていらっしゃいました。質問でも、長年不安に感じていたこと等の質問があり、皆さんの関心の高さを感じました。解説の中で、ちょっとショックな事例もありましたが、具体的な対策を紹介していただき、まずは自宅を見回して、住居の構造や、今までの生活習慣を見直し、「安全」と「健康」を守る住居を目指していきたいと感じました。
💁今後のふれあい健康教室のご案内👈
12月3日(金)10:30~「健康講話と運動」
12月9日(木)13:30~「食を通したうつ予防のお話と骨密度測定」
講座の参加には人数制限がありますので事前申し込みが必要です。
講座の申込み、お問い合わせは公民館までお願いします。