毎年11月3~9日は、男女共同参画ウイーク(福岡市男女共同参画週間)です。
その期間中の11月9日(火)に、福岡女子大学 環境科学科 教授の吉村 利夫 先生を
迎えて、家庭教育学級「紙おむつのあれこれ」~持続可能な社会の実現のために~ について講演していただきました。
紙おむつは、使い捨ての手軽さ(洗う手間がかからない、衛生的)ということで日本国内では9割程度の乳幼児に使用されています。しかし、少子高齢化の現代、高齢者介護の観点から、大人用紙おむつの重要度が増大しているのです。
講座では、紙おむつの構造、それぞれの素材の役割と働きなどを説明いただきました。
紙おむつの構造 |
表面材を通過した尿は吸収材で素早く吸収され、 このようなゲル状になって尿を逆戻りさせません |
これだと、
・多くの成分は微生物分解しない
・助燃剤(重油など)を用いる必要があるため、CO₂排出量が大きくなる
などの問題があります。
そこで、国土交通省は下水道への紙おむつ受入実現に向けた回収方法、環境省は使用済み紙おむつの再生利用に関するガイドライン、例えば水溶化し、パルプやプラスチックを回収するなど様々な対策を考えられています✨
企業とも共同研究をすすめられています✨
その企業、トータルケア・システム株式会社は福岡市に本社があり、大牟田市に工場があります。全国で唯一、紙おむつの材料リサイクル事業を実施されているそうです。
福岡県の大木町に58か所のおむつ回収BOXを設置して、使用済みおむつの回収し、研究されています。
今回の講座では、使用済み紙おむつの行方や国や企業もリサイクルの研究が進められていることなど大変勉強になりました。私たち自身もできることを考え、もっと研究がすすむことを願います😊
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